お寺 ひきこもり 双極性障害

【弟弟子編】ひきこもりだった私が禅寺へぶち込まれた話(4)

お地蔵さん

年下の長期滞在者

こんにちは、静寂です。
お寺にぶち込まれて2ヶ月、私にも弟弟子のような存在ができました。

まあ、私は出家したわけではないのですが、彼は違いました。
彼は今、立派なお坊さんになっているそうです。
彼の名を「しぃくん」としましょう。

しぃくんはお父さんに連れられてやってきました。
なんでも高校卒業してからひきこもりがちで心配になって連れてきたそうです。

しぃくんの第一印象は穏やかそう、優しそう、でもヤンキーっぽい。
私に向かって「俺を顎で使ってください」なんて言うから困ってしまいました。

たった2ヶ月先に来ただけなのに先輩と慕ってくれました。
何の取り柄もない私を最後まで蔑むことなく慕ってくれました。

もしこのブログがバレてしまったら怒られてしまうかもしれませんが、まあいいです。
しぃくんは座禅の時、決まって寝ていました。
ある意味根性が座っていました。
もちろんお坊さんになられた今となってはそんなことはないと思いますが。

宝泉寺

私はこの頃、山道を大きな声で歌を歌って歩くようになっていました。
躁状態だったと思います。
川本〇〇さんの曲を裏声で歌っていたのです。
明らかにおかしかったです。

なんでもできるような気がしていました。
自分にできないことなんてないと信じていました。
躁状態がどんどん酷くなっていきます。
そんな時に弟弟子などができたものですから、当時の私は得意になっていたのかもしれません。

そんな時に僧堂から阿信さんが帰ってくるとの連絡がありました。
私は嬉しかったのですが、阿隆さんは良い顔をしませんでした。

畑作業をしているとききゅうりの蔦が絡まっているのを見て、阿信さんは「私と静寂くんみたいだね」とかなり気持ちの悪いことを言われたのを今でもはっきり覚えています。
私の状態がおかしかったからかどうかわかりませんが、阿信さんのことが酷く幼く見えました。

阿信さんは自分を中心にお寺を回そうとします。
和尚さん公認の阿隆さんはいい気がしないのも当然でしょう。
年上の阿信さんと阿隆さんとの間で喧嘩が起こります。

喧嘩

すると、どこからか和尚さんがスッと帰ってきました。
和尚さんの存在感がお寺全体を和やかな雰囲気にしていきます。
いつの間にかわだかまりは解決していて、和尚さんはまたどこかへ旅立たれます。

阿隆さんはお寺を回す方を担当
阿信さんはログハウスの禅堂を建てる法を担当
それで丸くおさまったようです。
ログハウス建設の詳しい話は次回にします。

しぃくんは阿信さんの方になびいていたように見受けられました。
阿隆さんのことは少し小馬鹿にした感じでしたね。

しぃくんは宇多田ヒカルやDragon AshなどのCDを持ち込んでいて、良く聞かせてくれました。
夜な夜な月を見ながら音楽を流しながらこれからのことを話したりしていました。

私は大学に行きたいとこの時言ったかもしれません。
今のお寺の系列の大学に行ってお坊さんになりたいと考えていました。
しぃくんは「すごいっすねー」くらいの反応だったように思います。

しかし、実際に系列の大学に行ってお坊さんになったのはしぃくんの方でした。
躁状態だった私は何もかもが出来そうで、何もかもが出来ない状態になっていました。

しぃくんが来てからだったかどうか記憶が定かではないのですが、アメリカで武者修行してきたお坊さんが帰ってくるとのことでした。
名は阿雲さんと言います。

阿雲さんは和尚さんの弟子の中でも上の方で、阿隆さんの上になります。
阿隆さんも阿雲さんには心を許しているようで阿雲ー阿隆コンビと阿信さんのような構図になってしまいます。

阿信さんはこの時孤独だったと思います。
私は畑の一件があってから阿信さんを気持ち悪いと思っていました。
私の心はすでに阿信さんから離れていました。

阿雲さんはアメリカで撮った写真を見せてくれました。
その時はなんかすごい人が帰ってきたんだなあ、ぐらいにしか思ってなかったです。

外国人の方に日本語のレッスンをする阿雲さん。
これがボランティア精神なのか、と当時の私は感じていました。

阿雲さんとしぃくんが激しく対立をしてしまうのですが、それはまた後でのことです。
怒ることなんてほとんどなかったしぃくんがあれほど怒るなんて……
今となっては不思議で仕方ありません。

その間も私は躁の階段をどんどん登っていきます。
自分はなんでもできる。
不可能の文字はない。

本当は何にも出来ないのですが。
躁状態って本当に怖いですね。

この時は躁鬱病の存在を知リませんでした。
落ちていく時が本当に地獄でした。
もう少し話を進めると落ちていきますので、お楽しみに。

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