
自分は虚言癖があるのではないかと思う瞬間、ありませんか?
病気のことは未だ公には内緒に
静寂です。
私は統合失調症という病気をあまり人に知られたくありません。だから嘘をつくことになる場面が出てくるんです。「何か病気持ってるの?」などの発言には双極性障害と答えることも多いです(これは嘘ではないけど誤魔化してはいる)
躁鬱の方が世間的にもわかりやすく言いやすいからです。統合失調症とはなかなか言えないです。
でも看護学校の個別面接で「精神疾患持ってないよね?」と軽く聞かれた時は、軽く「持っていません」と答えてしまいました。公の場では嘘をつくしかなかったのです。
そのうち、嘘がサラッと出てくるようになり、自分では嘘を言っていないかのような感覚に陥ることがありました。まるで全て自分が正しいかのように。そんな感覚の時には、人が離れていくのが手に取るようにわかりました。
嘘を嘘とわかって言っているうちはいいのです。そのうち自分自身にも嘘か本当かわからなくなってきたらやばいです。
そして私は自分に嘘を吐かなければいけなかった過去を思い出します。
食欲をないことにしていた過去
私は幼い頃、病気がち(すでにこれが統合失調症だったかもしれません)でどんな治療をしても治りませんでした。ある日、母は食事療法を始めました。玄米、野菜、を食べて、肉、魚、果物、砂糖、添加物などは完全に排除する厳しい食事制限でした。
食事療法が始まってから近所で梨をいただいて、私は食欲に負け食べてしまいました。それを母が知って、私はその晩の晩ご飯を食べさせてもらえませんでした。すごく辛かったのを覚えています。私にとって食欲は悪でした。
それから私は自分に食欲があることを見ないようにしました。チョコとかガムとかをくれても「僕は食べられないので」と一切もらうことを拒否してきました。そうしないとまたお母さんに怒られるからです。お母さんに見放されてるのが怖かったのです。
それから私は自分が何を食べたいのかがよくわからなくなってきました。自分の欲望を見て見ぬふりをすることに慣れてしまったからでしょうか。そして高学年になるとより弊害が出ます。
高学年になるとエロなどにみな目覚めていくのですが、私は自分の性欲を見て見ぬふりでまともに向き合おうとしませんでした。クラスには私のことをホモだとかいう噂も立ちました。それでも食欲が悪であったように、性欲は私の中で悪でした。
食欲も性欲も抑え込んでしまって、私はおかしくなってしまいました。このことがのちの不登校にもつながっていったのだと思います。
その後ひきこもり生活を送ることになる……(内部リンク)
話が逸れたのでまた虚言癖の話に戻します。

虚言癖は聞き流すのが良い
ラブホ業界に多い虚言癖
ラブホで働いているときに感じたのはみんなが優しいこと。いろんな傷を負っている人たちが集まってそうなので、みんな他人に優しくできる人が多かったのでしょう。そして虚言癖の人が多いこと。嘘つきを遥かに通り越した人が多いこと多いこと。
宝くじが当たった、だのラブホ勤めなのに外車を何台も持っているとか、金持ちの知り合いがたくさんいるとか、もう面倒臭いってなんの。
でもそれはその人のコンプレックスを隠すための嘘だと思うと話を聞き流すしかないですよね。それでいいんだと思います。本人も嘘をつき始めると止まらないことに気づいているとは思いますので。
虚言癖は病気だからもうどうしようもないんだと私は思います。本人が自分は虚言癖があると認め、自分を見つめ直していく中で何か新しい道が見えてくるんでしょう。だから虚言癖の人には嘘を話してもらうしかないんです。

もし自分が虚言癖になったら
最近、嘘を言っている気がしてならない。心当たりがある人はまず自分の発言を確認してみましょう。隠し事から嘘をついてしまっている人は、何か連鎖的に嘘をついてしまっていないかを確認しましょう。
隠し事のひとつやふたつはみなあると思います。だけどみんな虚言癖にはなっていません。隠し事が絶対にバレたくない人は虚言癖になる人が多いのかもしれません。それだけ本気で隠さなくてはいけないので、時に自分自身を騙してまで相手を騙そうとする。そうなってくると嘘の連鎖が止まりません。
嘘は嘘を産む。だから早い段階で気づくことが大切になってきます。一番いいのは嘘をつかないこと、だけど「嘘も方便」嘘なしでは生きられない今の世の中、仕方ないといえばそれまでかもしれませんが、嘘を言ってしまう自分を責めすぎない事の方が大事になってくるでしょう。
虚言癖のまとめ
虚言癖のいいところは、誰も傷つけないところです。虚言癖の人の嘘ってみんな大体わかるじゃないですか。きつく言う人もいますが半分以上は優しい眼差しをしています。無害だけどめんどくさい。それが虚言症です。
今回は私の思う虚言癖についてお話ししました。
最後まで付き合っていただきありがとうございます。