
この先どうなるのか、不安でいっぱいなのは本人だけでなく家族さんもです
早く社会復帰してほしい、と焦らすのはあまりよくないけど……
こんばんは。
私は統合失調症を患っています。いろいろと過去を思い出すと、私の家族も大変だったのだろうと、今になって思います。
当時は「どうして理解してくれないの?」「わかろうともしてくれない」など不満しかなかったです。
父や母も「なんで働こうとしない?」「怠けてるだけやろ」みたいな空気感は常にあり、病識がないとそう思われるのも仕方ないことなのかもしれません。
父や母も焦らせて社会復帰させるのは良くないと心のどこかでは思っていたのでしょうが、あまりに私が長いこと停滞してたので、たまらなくなって詰めてきたりしたのでしょう。
「長い目で見てほしい」 というのが病人側の本音です。
まず親は子どもが精神病だということを受け入れらないのかもしれません。
考えるのも嫌だったのでしょう。だから、どこまでも「普通」を求めてくるのでしょう。
見守っていてほしい 気持ちが患者側には強くあります。
患者側からすると、小さなハードルをひとつひとつクリアして行っている段階なのに、超えられないハードルを出されてもどうしようもないのです。
社会復帰の前には、朝にちゃんと起きる、お風呂にちゃんと入る、生活リズムを整えるなど基礎的なことがあります。
そしてそれらはうまく進まないことが多々あります。朝も起きれないし、お風呂も倒せない。昼夜逆転で夜中にゲームばかりしている。
そんな状態でも患者本人はいろいろ考えてはいるのです。
だから家族の方はある程度までは患者本人の意思やペースを尊重してあげてほしいです。
統合失調症は思っているより強敵です。
(参考ページ:誰にも理解されない統合失調症の陰性症状たち)
社会復帰できない人たちも大勢います。
働くことだけが最終ゴールではないことを家族さんには知っていてもらいたいです。
見守り大作戦
見守りをずっと続けるのが一番いいのかもしれません。
無関心になられると患者本人も傷ついてしまうかもしれないし、介入すると嫌がること間違い無いし、見守りが一番じゃないでしょうか。
見守り大作戦は私の母が最近している作戦です。
とりあえずありのままを全て受け入れてくれます。
それだけでだいぶ助かります。

問題は経済的なことに集約される
働けないとお金が生まれない
ネックになってくるのはお金の問題です。
もちろん病状などの問題もありますが、病状が落ち着くとよりお金の問題がクローズアップされてきます。
働かないとお金は生まれてこない。
しかし働かない道も用意はされている。
社会復帰はどうしても無理だ、という人もいると思います。
そういう人には生活保護と障害年金で暮らす方法もあります。
日本には様々なセフティーネットがあります。
今の日本で餓死するようなことはまずないので、どんな状況でも食べてはいけると言えるでしょう。
家族さんも面倒を見るのが無理、となれば生活保護も視野に入れてもいいでしょう。
生活保護でも独立して暮らすのがいい場合もあるかと思います。
家族だから一緒に暮らしているから、必ず分かり合えるとは限りませんから。
むしろ距離を取ったほうが見えてくることだってあります。
働いても散財してしまう
障害を克服して働いていても、貯金などができず全てお金を使ってしまうケースがあります。浪費癖のある買い物依存症のような症状が出ると経済的に立ち行かなくなります。
浪費癖があればいくらお金があっても足りなく、挙句に借金までしてしまうことがあります。
そのような場合、家族はどうしたらいいのでしょう。
本人に返済能力がありそうなら見守るのもひとつです。
肩代わりばかりをしていると、また次の借金をこしらえてきて、結局は本人のためにもならないからです。
浪費癖はある種の依存症です。
かなり厄介な依存症と言えるでしょう。

まとめ
家族の方は病気の当事者と適度な距離を取ることをお勧めします。
その上でひとりの人格として尊重して接していってあげてほしいです。
大切なのは見守りと長い目で見てあげることなのではないかと、当事者の私は思います。