
統合失調症の人生を削られるような辛い陰性症状とは
わかりづらい統合失調症の陰性症状
今回は統合失調症のあまりに辛すぎる陰性症状を紹介していきます。陰性症状は本当に理解されず、統合失調症の本人の人格が消えていく感じさえします。
私も診断されるまでに酷い陰性症状に悩まされました。私は10年に渡る長期引きこもりを経験しています。もしあのまま適切な治療が行わなければと思うとゾッとします。今でも実家の片隅で亡霊のように生きていたかもしれません。
今も実家で亡霊のように生きている人が大勢います。よく問題視される中高年の引きこもりです。
家族はどのように接すればいいのか?(内部リンク)
彼ら、彼女たちは本当に辛い時間を過ごしてきたのだと思います。その辛さを理解したいと思いませんか?
僭越ながら私が、辛い陰性症状の道案内させていただきます。

意欲の低下
自分から目的を持って行動を始めたり、それを持続することができなくなります。勉強や仕事や趣味などにも意欲が湧かず、周りのことに興味や関心が持てなくなります。
結果:何をしても続かない。そして何もしなくなる。
思考力が下がる
思考力が低下し、会話の内容が貧困になります。話しかけられてもそっけない返事しかできないか、もしくは全く答えられなくなります。
結果:話しかけづらくなり、やがて話しかけられなくなる。
感情鈍麻になる
喜怒哀楽の感情が乏しくなります。他人の気持ちに共感することもなくなり、関心もなくなっていきます。
結果:誰にも共感することがなくなり、精神的に孤独になっていく。
社会的引きこもり
自らの世界に閉じこもり、誰ともコミュニケーションを取らなくなり、引きこもりになる。
結果:自室に引きこもる。

統合失調症の陰性症状は怠け者のレッテルを貼られることが多い
陰性症状の本当の辛さ
一番は「わかってもらえない」辛さです。これに勝る辛さはありません。
怠けているわけではないこともわかってあげてほしいです。
そして引きこもりの症状があまりに大きくなってしまった時、その時は精神科にみてもらいましょう。
投薬治療を受けてみてください。
私は投薬治療のおかげで長期引きこもりを脱出できました。
「もう遅い」なんて言葉は糞食らえです。
大切なのはあなたの「これから」です。
家族とあなたの「今から」です。
遅すぎることなんて何歳になってもありません。
40代だろうと50代だろうと、今からやり直したらいいのです。
何かを成し遂げて何者かになろう、と言っているわけではありません。
ただ、人間らしく「今」を生きてほしいのです。
晴れた日があれば、5分でもいいので早朝に散歩してみてください。
そして外に出られた自分を褒めてあげて下さい。

目標を持って生きる!
私は精神科に通ってから2年を費やして社会復帰へ繋げました。それぐらいの期間は必要なのです。
私の場合は20代で引きこもりを脱出して社会復帰でしたが、高齢の引きこもりの方は難しいかもしれません。そのような場合は社会的支援を得ながら、何か目標を持って生きていくのがいいのかもしれません。
10代から20代にかけて10年ひきこもったことの記事(内部リンク)
目標を持つと日々の「なぜ生きているのか」「自分が死んでも何も変わらない」などのマイナスの思考を頭の中から消せることができます。
「同じ統合失調症の人を救いたい」「ガラス細工職人になりたい」「飼い猫の一生を私が守る」などなんでもいいのです。
ちなみに私は「将棋の駒を作る職人になる」という目標で頑張っていました。
結果的になれませんでしたが、その目標のおかげで社会復帰できたのでよかったと思っています。



まとめ
1.陰性症状に苦しんでいる人こそ精神科の治療が必要
2.投薬治療すると人生が変わる
陰性症状は怠けていると思われることが多いので、まず病気であることを自覚するのが大切になってきます。それから病院へ行って投薬治療を受けると変わってくると思います。陰性症状から抜け出して人生を取り戻しましょう。私も投薬治療を受けてから人生が変わりました。社会参加できるようになりました。生きていくことは大変ですが、私は元気です。
統合失調症とはなんだろう?(内部リンク)